知的財産権

出版に関する「著作権」の概要を弁護士がわかりやすく解説

2024-06-18T12:10:48+09:002024年6月18日|Categories: 知的財産権|

書籍を出版する場合は、著者と出版社との間で出版契約を締結します。出版契約においては、著作権の処理について特に注意しなければなりません。 出版をする場合、著作権は一般的にどのように処理するのでしょうか?また、出版後の著作権トラブルを避けるため、出版契約書ではどのような点に注意する必要があるのでしょうか? 今回は、出版にまつわる著作権処理や出版権の概要、トラブルを防ぐ対策などについて、弁護士がくわしく解説します。 著作権の基本的な概念 はじめに、出版の観点から、著作権の基本概念について解説します。 著作権とは 著作権とは、著作物を保護する権利です。著作権は創作時点から自動的に発生するものであり、登録などを受ける必要はありません。 著作権の対象となる著作物とは「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの」と定義されています(著作権法2条1項1号)。そのため、出版の対象となる小説やエッセイ、漫画などは著作物に該当すると考えて、間違いないでしょう。 著作権の期限が切れているなど一定の場合でない限り、他者の書いた小説やエッセイなどを無断で書籍化し販売すれば、著作権侵害となります。著作権を侵害すれば差止請求や損害賠償請求などの対象となるほか、刑事罰の対象ともなるため、万が一にも侵害しないよう注意しなければなりません。 そのため、出版をしようとする際は、著作権に関する適切な処理が不可欠です。

  • パロディは商標権侵害

パロディは商標権侵害となり得る?弁護士がわかりやすく解説

2024-03-27T12:26:49+09:002024年3月21日|Categories: 知的財産権|

パロディは、日常会話ではいわゆる「パクり」や模倣と区別されることが多いようです。そして「パクり」や模倣はよくないことである一方で、パロディであれば許されるというイメージを持っている人も少なくないのではないでしょうか?では、法律の視点から見たときに、本当にパロディであれば許されるのでしょうか?また、パロディが実際に商標権侵害に問われた実例はあるのでしょうか?

  • アート作品・美術品の著作権

アート作品・美術品の著作権について弁護士がわかりやすく解説

2024-03-26T21:50:25+09:002024年3月11日|Categories: 知的財産権|

写真や絵画などのアート作品には、「著作権」があると聞いたことがあるでしょう。しかし、著作権については誤解が多く、誤解によるトラブルも少なくありません。では、著作権とはどのような権利なのでしょうか?今回は、アート作品を中心に、著作権について弁護士がくわしく解説します。

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